市川シニアアンサンブルについて
先日、指揮・指導をしている市川シニアアンサンブルの定期演奏会がありました。
コロナ対策で、収容人数を制限しての開催でしたが、たくさんの方にご来場頂きました。
そこで、普段どのようなことを心がけているかを書いてみます。
前提条件
市川シニアアンサンブルは、50歳以上の方が在籍する合奏団です。
2022年現在、平均年齢は74歳。
楽器経験は人それぞれで、学生時代から続けていた方や、仕事を引退してから、はじめて楽器を始めた方がいらっしゃいます。
週一回の練習で、2年に1度定期演奏会を開催しています。
曲目
編成に合わせて、その都度僕がアレンジしています。
他の先生がアレンジした譜面を使用することもあります。
弦楽器、管楽器、ピアノ、キーボード、ベース、マンドリン、バンドネオン、ドラムなど多彩な楽器編成なので、ジャンルを問わず、様々な曲に取り組んでいます。
定期演奏会では、1部はクラシック、2部はポピュラーという構成でした。
施設への訪問演奏では唱歌なども演奏します。
指導について
音楽のイメージを伝えることを1番大事にしています。
フレーズ、ハーモニー、リズムをどのようにすればその音楽、そのイメージに近づけるか、ということに取り組んでいます。
そのために、具体的なこと(その音を大きく、そのパートの音を長めに、など)から、抽象的なこと(広々としたところのイメージ、など)を伝えています。
音符を完璧に演奏することよりも、音符から音楽が立ち上がってくるような演奏を目指しています。
みなさま僕より年長で、僕より沢山の音楽を聴いてきている方も大勢いらっしゃいます。
ですので、自分の中で一本筋を通しながらも、出てくる演奏を出来る限り包容しつつ音楽を形成していきます。
そこがシニアアンサンブルの指揮者の腕の見せ所だと思っています。
シニアアンサンブルならではのこと
いつもみなさんにお話ししていますが、音符を全て完璧に演奏出来なくても問題ありません。
曲の中で一ヶ所でもできる場所を見つけて、そこは確実に演奏できるようにおすすめしています。
また、楽団員が多いことを活かして、誰かが曲の途中で疲れて休んでも、音楽が破綻しないようなアレンジを心がけています。